タイルをはがしてみると、不燃材の石膏ボードの表面に貼ってある紙が一部焦げています。
 石膏ボードは燃えにくい素材ですが、長時間にわたり熱を加えることで、石膏ボード内にある結晶水が蒸発してしまいます。これにより石膏ボードの持つ断熱性が失われてしまい壁の中に熱が伝わりやすくなってしまいます。
タイルの上からでは炭化しているかどうか分かりにくいですね。
しかしよく見るとタイルの目地が黒くなっているのが分かります。目地が黒くなっている部分を叩くとコンコンと空洞になっているような音がしました。
←目地が黒く  なっています
石膏ボードの断熱性が弱くなったために、壁の中にある発砲プラスチック系の断熱材が溶けてしまっています。 写真だと分かりにくいですが、断熱材の厚みは30mm石膏ボードの厚みは12mmです。断熱材は空き缶が置けるほど溶けています。
この建物は鉄筋コンクリートで造られていて、幸い近くに材木を使っていなかったため火災へと発展してしまうことはありませんでした。
 もし木造の建物だったらと考えると、怖いですね。
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